認定眼鏡士のいる眼鏡店
東京都武蔵野市にあるイトーヨーカドー武蔵境店西館4階の眼鏡屋、 フェイスオン武蔵境店のSS級認定眼鏡士の西村です。
お客様に処方箋の内容をお伝えした際に気になる事柄があったので書いてみたいと思います。
処方箋だけでは、視力が分からない。
眼鏡の処方箋は、メガネ作製のための設計図です。
処方箋には「視力」の記載欄が無いものが多いのです。
これは書式の一例です。
球面(D)がプラスだと遠視で、マイナスだと近視です。
・右眼は遠視で、左眼は度が無いですね。
円柱(D)は乱視です。球面(D)との度数差を表します。
・右はマイナス2.00の乱視度数です。左はマイナス3.00の乱視になっています。
軸度(°)は、乱視の基準線です。潰れて見える方向が軸度です。
・左眼の実際の見え方はこんな風になります。
レンズの入っていない状態。
S±0 C-3.00 AX40の時の見え方。
ちなみに軸度が180度だと、こんな感じで潰れて見えます。
瞳孔距離(mm)は、目と目の距離をミリ単位で表しています。
・目と目の距離は56mmになります。
種類は、遠用となっています。
・遠用の場合は、遠くを見る目的で作製するという意味です。
頂間距離は、角膜からレンズまでの距離です。
・12mmの距離を持たせます。
備考には、何も書かれていないこともありますが、使用頻度や、矯正視力・眼鏡装用視力が記載されている事もあります。
・この例だと「遠視正乱視による弱視治療の為」なので、「弱視矯正用眼鏡」となります。
・現在、9歳未満の弱視矯正用眼鏡は、保険適用となり、健康保険組合などから治療費として購入費の7割を限度(上限有り)に支給されます。
眼鏡をかけた時の装用視力を知りたい時には、メガネ完成後に店舗で視力チェックできます。
お気軽にお申し付けください。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「日本眼鏡技術者協会・SS級認定眼鏡士」のいる眼鏡店
Category
ARCHIVES
Follow us/各店Facebook