認定眼鏡士のいる眼鏡店
東京都武蔵野市にありますイトーヨーカドー武蔵境店西館4階の眼鏡屋、
フェイスオン武蔵境店のJOA SS級認定眼鏡士の西村です。
今回は、眼鏡を作ったことのある方は、一度は見たことがあるはずの「赤・緑の指標」についてお話します。
レッドグリーン検査と呼ばれるこの検査は、測定した度数が間違っていないかを判断するときに使います。
赤と緑の見え具合が、大体同じくらいになった時に次の検査に移ることにお気づきの方もいらっしゃるでしょう。
赤と緑が同じくらいに見えると「正視眼=目が近視でも乱視でも遠視でもない状態」だと判断するのです。
原理は、眼が網膜上で色収差を起こす現象を利用しています。
人は、400 nm〜800 nmの波長=光を色として認識します。
でも、見える光の波長に幅があると網膜上で色が分散してしまいます。
プリズムレンズを使うとこんな感じです。
眼の中でも、網膜上のずれが発生していますが、眼は黄色を基準に焦点を合わせているといわれています。
そうすると、黄色を挟んで両方の同じくらいの距離にある赤と緑もほぼ同じぼやけ方をします。
これが、正視眼の状態です。
黄色はピントが合っていますが、赤と緑は同じくらいの大きさでぼやけています。
そうすると、黄色を挟んで両方の同じくらいの距離にある赤と緑もほぼ同じぼやけ方をするので「大体同じに見える」のです。
遠視では、こんな感じです。
赤のぼやけが最大で、黄色も大きく、緑がピントが合っています。
これだと「緑が濃い」ですね。
黄色がぼやけた状態だと反射的に、水晶体でピントを合わせます。
すると、水晶体方向に焦点の位置が動くので正視眼状態まで持ってこられます。
検査では、眼のピント合わせの力の量を凸レンズの度数で測定します。
下は、近視状態です。
これだと「赤が濃く」見えています。
ピント合わせは、水晶体方向にしか働きませんので、眼の力では正せません。
目の前に、網膜の方向に働く力=凹レンズを持ってきて、ピントの位置を合わせます。
正視眼状態になった時の度数が、眼の不足している度数になります。
ただし、レッドグリーン検査も100%の精度ではありません。
他にも様々な手法を用いて検査の精度を上げています。
当店では、両眼視検査を含めた精密立体視検査で、皆様の快適な視生活の実現を目指します。
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「日本眼鏡技術者協会・SS級認定眼鏡士」のいる眼鏡店
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