認定眼鏡士のいる眼鏡店
2020.1.17
東京都武蔵野市にあるイトーヨーカドー武蔵境店西館4階の眼鏡屋、 フェイスオン武蔵境店のSS級認定眼鏡士の西村です。
先日に引き続き、処方箋の見かたです。
今回は、遠近両用の老眼度数の見かたです。
書式の一例で見てみましょう。
処方箋:A
球面(D)がプラスなので遠視眼です。
瞳孔距離には、「遠用」と「近用」が記載してあります。
種類には、遠近両用と書かれています。
加入度数というのが「老眼度数」です。
ここでいう「老眼度数」とは、遠くを見る度数の上に加える度数なので「加入度(数)」といいます。
もう一枚の処方箋を出してみます。
処方箋:B
Bの上の桝は、瞳孔距離に「遠用」となっているので遠くを見る度数です。
Bの下の桝は、瞳孔距離に「近用」となっているので遠くを見る度数です。
種類には、遠近両用と書かれています。
実は、AとBの処方箋は、全く同じ内容の処方箋なのです。
Aの処方箋の球面(D)に加入度(D)を足し算すると、
右)(+2.00)+(2.50)=+4.50
左)(+1.50)+(2.50)=+4.00
となり、Bの処方箋の近用度数と一緒になります。
Aの処方箋を見て、老眼度数が+2.50だと思って+2.50のメガネを購入すると見づらくなってしまいます。
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「日本眼鏡技術者協会・SS級認定眼鏡士」のいる眼鏡店
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